再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら

黒川芽以が出ているということで映画「青空のゆくえ」を見に行きました。
内容は、三軒茶屋にある中学校が舞台で夏休み間近のある日のホームルームで、正樹(中山卓也)が親の仕事の都合でアメリカに転校すると発表するところから始まり、アメリカに発つまでの1ヵ月間、正樹のまわりのクラスメート、幼なじみ、部活の仲間達の人間関係(特に女子)が微妙に変化していくといった話。見る前はポスターとかから正樹と有美(森田彩華)を中心とした話かと想像してましたが、ストーリーのきっかけということで正樹中心の話にはなっていますが、だれが主役というよりは青春群像劇といった感じでした。
全体的に派手なエピソードもなく、というかあえて淡々とストーリを進めている感じです。中学3年生の夏休みに波乱万丈な人生を送ることはなく、塾や図書館に通って受験勉強しているというのが普通でしょう。ただ、この映画の登場人物たちには、友達との別れというちょっとしたスパイスがあったために、忘れられない夏、特にラストの花火のシーンは一生の思い出になったはずです。
この映画を見て自分が中学3年の夏休みに何をやっていたかっていうと、ほとんど思い出せない。学校の行事で立山に登ったことくらいかなぁ。そこである先生とちょっとしたハプニング(といっても悪い意味のではなく)があったんだけど、その先生が2年後突然死しちゃったんだよなぁ。なんて感じに、思わず自分の過ぎ去った「その頃」に思いを馳せてしまうそんな映画です。
そうそう、あと郷愁をさそうような音楽もいいんですよね。でも考えてみると、これは大人の見方で、登場人物と同年代の子たちがこれを見るとどう思うんだろう。もしかすると、同世代の子達よりも大人の方が楽しめる映画かもしれません。
以下は、ネタバレ含むので。
ところで「ビジュアルブック 青空のゆくえノート」を読んだところ、この映画10年計画だそうですね。最後の方にタイムカプセルを埋めるシーンがありますが、あのタイムカプセルに入れた手紙っていうのも、実際に各役者が自分で考えて書いたものをプロデューサーが保管しているそうです。監督の長澤雅彦も何が書かれているか知らないらしい。10年後までに彼らのその後を何回か映画をとりたいとのことなんですが、実現すると面白い作品群になりますね。でも、10年後まで同じ役者でっていうのは難しいだろうなぁ。