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ケータイ刑事の歴史に残る、伝説のワンシーンノーカットの回。なんでも、予算がなくなってロケ地を減らす(=予算がかからない)ために考えたのがきっかけだそうです。昔、ウルトラセブンで、着ぐるみを作る予算が足りなくなって怪獣の出てこない話を作り、その中から「盗まれたウルトラアイ」や「第四惑星の悪夢」といった名作が生まれたいうエピソードを彷彿とさせます。ああ、そうか。予算に頼れないからアイデアで勝負するというところは、ケータイ刑事シリーズにもあてはまりますね。その辺が、僕がこのシリーズにひかれるところなのかも。
といいつつ、この話に対する一般的な評価に物申したいんだけど、ドラマとしてみた場合この手法が最適な演出だったのかは疑問。もしかしたらこれはワンシーンノーカットとは別の問題なのかもしれないけど、全体的にドタバタしていて落ち着きがないというか、雑然とした印象が強くてストーリーの内容自体をじっくり楽しめない感じがします。確かに実験的で面白いことをやっているとは思うけど、面白い映像じゃんで終わってる感じ。その辺がさっき例えにあげたウルトラセブンの場合に及ばずという感じがします。
あと、BS-iなのに4:3で撮影してしまったために2年間の取材を没にされたというのが犯人の動機になってますが、これはありえない。なんでかっていうと、機材が全然違うから間違えようがないのです。
とかなんとかいえ、このワンシーン・ノーカットでケータイ刑事の評価が上がっただろうし、草刈正雄が高村刑事役の話が来た時にすでにケータイ刑事を見ていたというのも、ひょっとするとこの回につながってるかもしれないと考えると、歴史に残る話だと思います。
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