2005年03月25日

銭形泪2ndシリーズ「高村刑事、絶対絶命〜正しい日本語殺人事件」

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TBS深夜の再放送より。

この作品は、演出とモキュ(黒川芽以)の演技がすばらしいのでごまかされてしまいますが、話の内容は突込みどころ満載。そもそもB級コメディーであるこのシリーズで重箱の隅をつつくのは、反則だけど、2点だけ指摘しておきます。

その1
 高村が毒を盛られるところ。毒殺犯である言霊名誉教授に勧められるままにお茶を飲むのが警察官としてうかつ過ぎる。ただこのシーンは、直前の言霊名誉教授がお茶に毒をいれる方法が古典的ギャグなので、それほど気にならないといえば気にならない。

その2
 解毒剤を取りに行った言霊名誉教授を30分も待っているところ。ここは、その後のストーリー展開上そうせざるを得なかったんでしょうが、さすがに不自然さが目立ってしまいます。何分も戻ってこない容疑者を正直に待ってるってのは、警察官としてありえないし(そもそも、1人で行かせること自体ありえない)、警察官云々抜きに状況的に30分も待てないはず。

ただここでいいたいのは、こういった欠点を補って余りあるほど、演出とモキュの演技がすばらしいということ。演出に関しては、導入部分の微妙に不気味な雰囲気で、言霊名誉教授の内に秘めた狂気を暗示させるところがとてもうまいとおもいます。モキュの演技に関しては、本泣きのシーンはもちろんですが、もう1ヶ所注目したいのは、戻ってこない言霊教授を探しに行くシーン。あそこでの、泪のショックと絶望感の大きさを、茫然と立ち尽くして見開いた目だけで表現してしまうところがすごいと思います。
posted by nanno at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ刑事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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