リンク先を見てもらえばわかりますが、秋元康のAKBについてのインタビュー記事が紹介されています。
私は、かつて東京パフォーマンスドール(TPD)のファンだったので、このAKBについての話を読むとどうしてもTPDを思い出してしまいます。
初めは、僕なりの小劇団を作ろうと思ったんですけど、毎日、公演をやりたいなと思って…。歌とダンスを観せるレビューのようなものにしようと、行きついたのが「会いに行けるアイドル」というコンセプトでした。
いきついたもなにもそれそのままTPDが20年前に目指して、ある程度実現させたことなんですけどみたいな。ただ、秋元康だとパクリって感じより、TPD知らなかったのかななんて思ってしまうのが不思議なところ。しかも、インタビュアーはまずTPD知らないだろうから、そこを突っ込めない。私がインタビュアーだったら「東京パフォーマンスドールとの違いはなんでしょう」とか聞いてやるのに。
まあ15年も前に自然消滅したユニットを出してきてどうのこうの言っても仕方がないのですが、TPDに関してずっと引っかかってたあることがあるのです。
TPDは、演出、振り付けを中村龍史さんがやっていて、中村先生が実質的な(肩書き的にもそうだったかな?)総合プロデューサーでした。中村龍史先生はのちにマッスルミュージカルの演出を手がけられた方で、おそらくそれが一般には一番有名なのかな。
で、ある時中村先生のトークイベントのようなものがあって、そこであるTPDのファンが「TPDのダンスを見てると、いまいち揃っていない。なぜもっと揃わせないのか」という質問をしました。それに対する中村先生の答えは
「あれ以上そろえようとすると、大変な努力と時間を必要とする。日本ではそれに見合う評価を得られない。だから今以上にそろえさせよとしていないのだ」
というものでした。それを聞いて、そんなものなのかと思いつつも、ビジネスである限り費用対効果は重要なので、なるほどなと思ったものでした。おそらくそれは正しい判断だったのでしょう、その時点では。
ただ、それから10年以上経って、それを否定するグループを知ることになります。そう、
Perfume
です。90年代前半と比べると、世の中の人のダンスを見る目は肥えてるという環境の違いはあると思いますが、それでも素人でも”これは他とはレベルが違うぞ”とわかるシンクロ率。レベルが十分高ければ、素人でも違いがわかるというのが証明されたような気がして非常に印象深かったです。(ただ、単純にTPDと比較するのはフェアではないとは思います。時代背景の他に小学生の頃にダンスをはじめその時以来一緒にやっている3人組と、中高校生でダンスを始めた10名以上のグループ。後者の方がより努力が必要なのは察しがつきます)
Perfumeの出現によって、15年位前に中村先生が行った「ダンスを揃える努力に見合う評価が得られない」という日本の芸能界の状況は変わっていくのでしょうか。
ラベル:Perfume
僕は後発なファン自覚ではありますが、今の世の中動画サイト等で それは確かにシンクロ率という部分は思い知るものをいくつか見てしまうわけではありますが:
じつはですね。では もっと[揃えることだけ]に限ったら もっとイケるだろうし いえ 揃うだけならもっとそろうユニットやチームは たくさんいるのだろう と。(チアリーディングとか?も.)
ただ.
それは そういう世界の方々の価値感なのか mikikoさんとperfumeメンバの価値感なのかは解りませんけれど:
[あえて合わせにはいかない 揃えることが目的なわけでもなく]
[そうじゃなくて [合うの]よ。あるところをあたりまえに越えていれば合うの。 そんなのあたりまえに。望むのはその先にある確信]
というような 無言の声を たとえば3人の動きに垣間見てしまうような瞬間を想ってしまうのです。
もちろんに あの三人が(シンクロの[見せ方]に限れば 同体型指向でもなく)あそこまでシンクロを感じさせるのはそれはじつはすごい動きをしていると理解できるわけですが:
でもアニメやCGのようなものとは完全に一線を画す:
合う合わないに関係なく 強く伝わるもの。
それに向かっていける基盤としての[合う 合ってしまう]部分が. [そんなのあたりまえ]といわんばかりのところが ^^.ぉぉっ!とか思ってしまいます。
もはやシンクロではなく 如実に見えはじめた(?)のは.昨年からなのですが、三人の動きは確信犯に、[もっと先へ]向かっている と見えます。
もちろんフリが三様になっている場合もありますが.
しっかりとした運動量を注ぎはじめた あ〜ちゃんと
誰よりも早い手足の余裕の間を静止のキメに操れるようになってきた かしゆかさんと
無駄な揺れを削いでワンアクションで正確な位置とbeatを当てるようになってきた のっちさんと.
今年はあまり多くのものを見る機会がありませんが、三人が 少しずつ変化してきている それぞれに進化しているにちがいないことが感じ取れる気がします。
いえもちろんに [おなじことをやって これほどの見え方の動きができるユニットがいるか]といえば そんなにはいない.だろうなとは同意です^^;
それは数年前までのperfumeのあきらかな能力のひとつだろうと.
でも昨年から今年の 自分は限られた一部分のものしか見れていませんが、
もうシンクロ率を超えた領域でも 観るものに より強くtouchしはじめたのでは.と思ってしまいます。
コメント欄への長文書き ですみませんです〜#^^.
〜11/3 本来なら[射程距離圏外]なのですが.現在行程画策中#^^ です。〜
去年、mikiko先生がNHKのパフォーというパフォーマー募集番組に出演して、ダンスユニットの指導をすることになった時、”ぴったり揃えるだけではなく、あえて個性を出す”というアドバイスをしていました。ystさんが感じたのはまさにmikiko先生が3人に指導していることなんだと思います。
ただ、元記事で私が言いたかったのは、もっと低いレベルの話で、テストに例えると「70点が合格点なら80点取れてれば十分、大変な思いをして80点を85点にしても、合格以上の評価をされない」というのが昔。ところがそんな中で95点くらい取ってしまったのがPerfume。という感じでしょうか。一旦95点を取る人が出てくると、80点でもが見劣りしてくるので、結局やらざるを得ない。そのように全体のレベルがあがっていくのではないか。ということです。