その一つになると思うのですが、あ〜ちゃんの声が意外に重要な要素ではないかと最近思うようになりました。
政治家で、演説向きな声の人っていう話がありますよね。ヒトラーがそうだったといいますし、日本で言うと田中角栄や最近では小泉元首相等の声の周波数成分が、演説向きだという話があります。
それと同様に、ライブで観客の気持ちを高揚させる声っていうのもあるんじゃないでしょうか。そしてがあ〜ちゃんの声がまさにそれなんじゃないかと思うのです。
そう思うようになったのは、代々木のライブで代々木DISCO MIXを見てからです。代々木DISCO MIXは前半は普通にリップシンクでしたが、後半、コンピュータードライビングあたりからあ〜ちゃんの煽りがはじまります。そしてソロダンスをはさんでおいしいレシピから、いわゆる「西脇幼稚園」状態になります。レシピでは「ディスコディスコ」という掛け声と一緒に指を上に上げる振り、続いてリニアモーターガールではあ〜ちゃんの「ブーンJump!Jump!Jump!Jump!」という声にあわせて腕を回しジャンプする振りになります。
これを実際に現場で見ていたんですが、特にこの「ブーンJump!Jump!Jump!Jump!」のループが物凄くアガるんですよね。これがあ〜ちゃんの声がなくて、元々のリニアモーターガールのボーカルトラックだけではここまでアガらない。あ〜ちゃんの「ブーンJump!Jump!Jump!Jump!」のパワーなんです。
ということに気づいて改めて考えてみると、例えばチョコレイトディスコの”ディスコ!”という掛け声も、3人とも声を出してるはずですがあ〜ちゃんの甲高い声が印象に残っていませんか?
逆に仮に代々木DISCO MIXの「ブーンJump!Jump!Jump!Jump!」をのっちの声で言ったとしたらと想像するとあそこまでの高揚感はないように思います。
こう考えていくと、あ〜ちゃんが客を煽っている時の声の高さや周波数成分が、人が聞いた時に強く印象に残るあるいは高揚感が生まれるようなもののような気がするのです。その辺の専門家の中にPerfumeファンがいたら、ぜひ解析してみて欲しいです。
そして、もしそうであれば、3人の中で主なお客さんとのI/F役であるあ〜ちゃんの声がたまたまそういう声であったことは、Perfumeの奇跡の一つではないかと思います。
ラベル:Perfume