ということで、このシリーズは"メッセージは何か"というよりは"どのようにメッセージを伝えようとしたか"(と私が感じたか)という点にフォーカスしていきたいと思います。
さて、今回のライブで特に印象に残った言葉、表情について書きたいと思います。
当時のエントリ「「ディスコ!ディスコ!ディスコ!」1日目」で書きましたが、1日目の私の席は南側のサイドステージのすぐそばでした。両サイドのサブステージは、1階スタンド席のすぐ前に設けられており、1階スタンド席最前列とサブステージの高さがほぼ同じというのが最大の特徴です。距離的には、アリーナの最前列も近いんでしょうが、この目線の高さが同じというところからくる「近い」という感覚は半端なかったです。
2回目のMCの時に観客との交流のために両サイドステージに3人がやってきました。最初は私の席のすぐそばにある南側のステージ。メインステージから花道を通ってサイドステージに歩いてくる3人。その時、あ〜ちゃんが一瞬表情を崩したのです。昨年「笑っていいとも」に初出演した時に、贈られた花をみて表情を崩していましたが、ちょうどあの感じです。
手を伸ばせば届くところ(実際2日目にはスタンド席から普通に物を渡せていました)にPerfumeがいる。これは逆にPerfume側から見ると、手を伸ばせば届くところにファンがいることになります。
その時には、いつものという程度にしか思っていなかったのですが、今、その後のMCの内容を加味して振り返ると、あの泣き顔には意味があったのではないかと感じます。
そしてもう一つ。代々木DISCO MIXの後のMCの時や、最後の「願い」を歌い終わった時の短い挨拶の中の「この光景絶対に忘れません。今日のことは絶対忘れません。」というあ〜ちゃんの言葉。
私が代々木以前の公演で生でPerfumeのソロライブを見たのは、GAMEツアーの1公演と武道館の2日間だけなので、はっきりとしたことは言えないのですが、こういう言葉を使うというのは珍しいのではないでしょうか。あまり聞いたことがないです。例えば絶対忘れられない日、光景であれば武道館もそうだったはずですが、少なくとも私の記憶では武道館ではそれに類する言葉はありませんでした。
なぜあ〜ちゃんは、この代々木体育館のライブを心に刻もうと思ったのか。そこにこの公演に込めた彼女たちの想いが現れているのではないかと思うのです。