幸福荘にアヤが引っ越してくる。アヤが書いたケータイ小説が原因でい
じめに会い、定時制の高校に転校するためだった。カーテンを閉め切っ
た部屋で1日中ごろごろしてケータイ小説「幸福荘ものがたり」を書き
その人気ランキングに一喜一憂する日々を送るアヤ。
やがて、幸福荘の住人シマと知り合う。シマは男に捨てられようが、
派遣先をクビになろうが、自分はHappy Endを迎えられると 信じて
いる30代の派遣社員だった。アヤはそんなシマをケータイ小説の中で
不幸になるように描く。やがてランキングが上がりはじめる。ますます
エスカレートするアヤ。そんなある夜、酔ってアヤの部屋に転がり込ん
で来たシマが諭すように「私をかわいそうだという目で見るのはやめ
なさい」と言い出す.....
まずは、主演の大政絢。この人は、陰のある暗い役がはまり役なので、今回の引きこもりで友達のいない少女という役もはまっています。そして、それと対照的に能天気なでもやはりどこか孤独感が漂うシマ役を八木小緒里が好演しています。
アヤの書いているケータイ小説をモノローグ代わりに使っている演出も面白いです。また、脚本の中にさりげなく、ケータイ小説を始め、いじめ、非正規雇用、ニートなどのニュースで話題になっている問題を盛り込んであるところも面白いです。
第2話の「100万回の孤独」は、同じ幸福荘を舞台に、第1話のアヤの次にその部屋に入った別のアヤの話になります。こちらはどこかおとぎ話っぽい雰囲気もある作品で、こちらもお勧めです。
「東京少女 大政絢」第2話「100万回の孤独」
1/21(水)BS-i 22:30〜23:00