中2の時、広島でシングルのリリースイベントにお客さんを
集めようということで、ビラ配りをした。街の広告ビジョンに
30分に1回PVが流れるので、それにあわせてビラを配るとい
うのを、冬の寒い中夜の6時頃から11時頃まで3週間くらいやった。
ところがイベント当日お客さんは2人しか来なかった。自分達の
無力さを思い知ってとても悲しかったが、わざわざPerfumeを
見に来てくれたこの2人に楽しんでもらおうとがんばった。
武道館のステージ上でこのことを思い出し、何倍の人がここに
いるんだろうと思うと、単純に嬉しかった。
これを聞いて、ああ、これがPerfumeの原点なんだなと感じました。下積み生活の時「1人でもいいからPerfumeの名前だけでもいいから覚えて帰ってもらおうと思った」とよく話してますが、このときの、お客さん1人を獲得するのがいかに大変かの体験があるからなんでしょうね。
中田ヤスタカをして、いろいろ勘違いしているのが面白いといわれるPerfumeですが、この部分は勘違いしなかったから、9年間続けてこれて、今多くの人を魅了するのではないでしょうか。
ところでこの話、確か、実際は5人くらいはいて、今年になって実は3人はサクラだったというのを知ったという話だったと思いますが、いづれにしろ希望にあふれた中学生にとってはショックな人数には変わりないでしょう。
ちなみに、この2人のうち1人はいまだに広島でのイベント/ライブに来てくれるそうです。